嵐しょーせつ。
第55章 変わらない成長。
今から15年前。
俺は
体が弱かった母ちゃんが死んじゃって、
人前で泣くのが苦手な俺は、
家の近くの海辺で泣いた。
雅「ヒックっヒックっ」
ここは静かな場所で
誰もいないと思ってた。
?「……なーに、泣いてんの?笑」
誰だ?って思った俺は
顔あげると見たことのない男の子が立っていた。
雅「……だーれ?」
?「僕?僕、和也。小学校2年生!」
同い年の男の子だった。
雅「…僕も小学校2年生。……ま……さき。泣」
和「雅紀くんか。よろしくね!」
和也くんは、旅好きみたいで
今年から
1人で来たみたい。
和「…そっか。雅紀くんのお母さん病気で死んじゃったんだ。」
雅「…うん……だけど……もう悲しくない!和也くんと友達になれたし。寂しくない!笑」
和「…ふふっ笑嬉しい!ありがと!……あっ!僕、そろそろ行かなきゃ!じゃーね!」
和也くんはそれを言い残し海辺から居なくなった。
これが最後だと思ってた俺は
15年後にまさかの再会で
和也くんとまた話せる時が来るなんて
思ってもみなかった。