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嵐しょーせつ。

第65章 総武線で生まれた友情



俺は中2の夏。


ジャニーズ事務所っていう、


アイドル育成事務所に入所した、



だけど、毎日デビューに向けての


ダンスのレッスン、歌のレッスン。


トーク力。


様々なことを鍛えないといけなかった。



こんなもんなのかなって思ってた俺は


臆病者だから、だんだんと気持ちが追いつけて行けなくて、


泣きそうになった。

友達も出来ない。

歌やダンス上手く出来ない。

そんなこと思っていたある日。

俺は後にメンバーとなるやつに出会った。


「おい!相葉!そこ、お前何度も間違えるな。」

雅「はい。すみません。」

「やる気あるのか?ちょっとお前出直してこい!」

雅「はい。」

俺はレッスンの先生から追い出されて、


隅の方に行き、人がいないことを確かめて、泣いた。


何分泣いたかわからないぐらい泣いた。


そんな俺を救ってくれたやつ。


スッ

?「……大丈夫?」

俺の方に手を差し伸ばして

こう言った。

?「…一緒に頑張ろうよ。」

雅「グスっ。……ありがとう……」

?「俺、二宮和也。」

雅「俺、相葉雅紀。」

和「まーくんって呼んでいい?」

雅「うん…俺はなんて呼べばいい?」

和「和でいーよ!ニノでもいいし。」

雅「じゃー和。」
和と話していると
いつの間にか泣き止んでいた。


和に笑うと

和「お前、いい顔してんじゃん!まーくんは笑っていないとダメだよ」


え?

和「俺がおまえのこと絶対に大切にするから。」

雅「ふふっ笑俺も、和のこと絶対に大切にする!」


俺は初めて友達ができた。


こんなに笑いあって、素でいられる場所は

ここ和の隣だった。

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