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嵐しょーせつ。

第78章 本当の真実


あれから、

数日…

トントン
俺の家のドアをたたいてきて。

翔「はーーい。」


開けるとそこに、

翔「…雅紀…」

雅「…さくらっ…にいさん…

今まですみませんでした。ごめんなさい。」


雅紀は俺の顔を見て、

謝ってきた。

翔「ほら、あがれ?」

俺は雅紀を家の中に入れて、

コーヒーを出した。

雅「ありがとう…」

翔「…喘息は?落ち着いたの?」

雅「うん…症状はたまに出るけど、

落ち着いて、今はこの近くに住んでる。」

そうだったか。

雅「…俺…うっすら覚えてたんだ…


俺の隣でいつも遊んでくれてた、お兄さんがいたこと。


離ればなれになった時も、俺は離れたくなくて、

泣いたこと。

俺、また、兄さんと一緒に…過ごしたい。」

へ?




でも、泣きそうな顔で見てくるから、

何したらいいのか…

雅「なんか…ゴメン。


だけど。俺、兄さんがいたら、

なんか変われそうな気がするんだ。


だいぶぐれて、こんなになったけど、


兄さんと一緒にいたら、なんか。変われそう。」


変われる?


本当?

翔「…雅紀…



………俺とまた、一緒に暮らさないか?」

そう伝えると、

雅紀はビックリしたよーな顔で見てきたけど、

すぐに笑った。

雅「…ありがとう…

よろしくお願いします…」

それから、家を探して、

2人暮らしがスタート。


雅紀は金金に染めていた髪を茶髪に戻し、

ガチャガチャしたものを付けなくなった。

学校も毎日一緒に行くし、


智くんも松本先生も
俺と雅紀の関係をよく理解してくれて、

気にかけてくれるよーになった。

雅「…和也…」

和「ん?何?」

雅「今まで…ごめん……

俺のために言ってくれてたのにひどいことしちゃった」

和「…はぁー。ったく……

もういいよ。幼馴染なんだし、

ほら!テスト勉強しよーぜ!」

雅「うん!」

そのやり取りをみていた。

潤「よかったな。」

智「うんうん。」

翔「これからも雅紀のことよろしくお願いします」

潤「おう!りょーかい!」

智「松本先生!今日、翔ちゃんの家に行かない?」

潤「おっ!それいいねぇー。」

翔「えーー!やだ!」

こんなやり取りも、楽しく感じてしまう。

これからも雅紀と一緒に

過ごせていけたらいいな!

end

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