嵐しょーせつ。
第79章 繋がってる心
「おい!!」
!?
智「………はい…」
「ちょっとコンビニ行って、これ買ってこい。」
またか…
言うこと聞かないと、
ご飯抜きになる。
智「…はい…」
おいらは素直に部屋から出て、
お義父さんから頼まれ物を聞き、
コンビニへ。
おいらは小さい頃、
本当の親が死んで、
お母さんの弟の家に預けられることになり、
仲の良かった幼馴染と別れ、もう14年。
4歳のときからこんなひどい生活をしていた。
言うこと聞かなければ、ご飯抜き。
良かれことをやってもあっちが気に食わなかったら
暴力。
言葉の暴力は日常茶飯事で、毎日こんな。
精神的にもう……
「ありがとうございましたー。」
おいらは急いで買い物を済ませ、
家に帰った。
「早かったな。よくできました。さっさと部屋に行け!」
智「…はい……」
部屋に戻り、
スマホを片手に、
SNSを開いた。
そこでは、唯一おいらが素でいられて、
おいららしくいられる場所。
そこでは、
まぁくん、かず、じゅん、しょう
この4人と仲良くしてくれて、
繋がっていた。
おいらがこんな状況をちゃんと理解してくれる
優しいお友達。
顔も知らないけど、きっと優しい顔をしていると
おもう。
『智くん。今度、会わない?』
まぁくんから誘われて、
『うん。いいよ!』
おいらはこの家で過ごしたくないから
少しでも長く外へ出かけることが多い。
だから嬉しかった。
『よっしゃ!じゃぁ今度の日曜日、
◯△駅の銀の時計で待ち合わせね?』
了解と返事し、
日曜日が待ち遠しくなった。