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嵐しょーせつ。

第83章 ひとりぼっちじゃない


俺は幼少期の頃から

ずーーっと親父がお母さんのことを

暴力振るってるとこをみてきた。

俺はお母さんを助けたくても

手を出すと親父に何されるかわからなかった。

怖かった。


そんな俺をお母さんは

「和也?お母さんは大丈夫。

お外で遊んでおいで?」

和「お母さん…」

お母さんは笑ってた。

だけど、どこかで悲しい顔していた。

これはもう5年も続いた。


俺が10歳の頃、

両親は離婚した。

実際はお母さんがもう限界で、

いろんな人から離婚しろと言われ、

確立した。


東京にいたらまた親父に何されるかわからない

だから、お母さんの地元長野県に

住み移ることになった。

「和也…

ごめんね?お母さん、もう限界だったから」

和「お母さん!大丈夫!

これからはお母さんのこと助けるから」

お母さんは笑って、ありがとうって。


こんな幸せがずーーっと続くと思ってた。


長〜い旅。

新幹線に乗って、さらに電車、バスと

乗り、山が広がる自然豊かな場所に着いた。

和「お母さん!ここいいところだね!」

「ふふっ笑気に入った?

お母さん昔ね、都会に憧れてたから

ここから抜け出しちゃったけど…

改めて、ここが一番いいところだと思った笑」

和「俺、ここ好き!」


それから始めて、おばあちゃんの家へ。

「あらまぁあなた和くん?」

和「まぁはい。」

「お母さん。和也とまたこっちで暮らしたい。

いいかな??もう限界で…」

「あんたも大変だったねぇ〜。

もう、自分の家でもあるんだから

好きに過ごしな?和くんも。」

和「はい!」

おばあちゃんと一緒に過ごすことに。

それからお母さんは色々教えてくれた。

学校のこと。

人のこと。

「学校は…確か…ここから1時間ぐらい

かかっちゃう。わかった?」

和「うん!大丈夫!」

「ふふっ笑お母さん。

おばあちゃんと話したいことがあるから

和也は、お外で遊んでおいで?」

和「うん!」

俺は靴を履いて、

ぼーっと歩いてた。

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