嵐しょーせつ。
第97章 sky
バタンッ…!
バコッ…!
雅「もうやめてください…
お願いします…」
「はぁ?聞こえねぇーな。
もっとやって欲しいか笑」
もう…やめて…
限界だよ……
「今日はここまでにしてやるよ。
明日もよろしくねぇ????」
奴らは俺のことを置いて去った。
俺は乱れた制服を直して
何もなかったように教室から出て行った。
俺はあの日を境に虐められるようになった。
理由はよくわからない。
勉強できるわけでもないし
運動は自信あるけど…
恨まれることなんてしてない。
高1の秋…
和「おい!お前来いよ!」
翔「ボスに従わないと
どうなるか覚えておけよ…!」
髪を掴まれ
潤「お前は俺らの相手に
なってくれればいいんだよ!!」
智「………」
ボスの下っ端のこの4人に
はじめはヤられていた。
それからエスカレートして行き、
ボスが登場し、俺のことをたくさん
暴力ふるった。
それをもう1年弱やられて…
今日も屋上に向かった。
雅「はぁ〜。」
あの4人。
そーいえば大野くん大人しくて
喋ったところみたことないよ…な…?
俺は寝転がっていた。
そして、空を見上げて
雅「…どうして…かな…
なんで、俺がこんな目に遭わなきゃ
いけねぇんだよ。どうしてだよ…」
そうだよ。
本当にそう思う。
この想いなんて誰にも届かないんだ。
友達なんていなかったし。
いっそ。飛び降りて死んじゃおうかな…
その方が楽かもしれない。
そんなこと考えてると
親が悲しむ顔や色んな人の悲しむ顔が
浮かび、生きなきゃダメなんだって思った。
雅「…生きなきゃ…」
俺はその想いを抱えたまま
屋上を出た。