テキストサイズ

嵐しょーせつ。

第98章 BeautifulDays


バッシャン…!

「ハハッ笑うけるーーー笑」

ポタッポタッ…

髪から垂れる水。


僕は今、トイレでお昼食べてた時、

上から水が勢いよくかけられた。


あーあ。せっかく母ちゃんが

作ってくれたお弁当…


俺はマザコンだってイジメられて…

そんなの今時いないって…


入学してからもずっとこんな感じ。


友達もいなかった。


風邪ひくといけないから、急いで拭いた。

「ママのこと好きだもんねぇ〜」

やつらは憎たらしい声を出して、

「マザコン笑」

本当に嫌。


俺は濡れたまま体育館の入り口のところに

腰をかけた。そしてうずくまっていた。


水を浴びて、しかも今冬の12月。

寒くて寒くて仕方なかった。


だけど、体操服もなかったし、

着替えるものなんてなかった。


俺はただ人目を気にせず泣いた。


16の男が1人で泣いてるのも恥ずかしかったけど

それよりもっと嫌なのは、

あいつらにずっとマザコンだって言われること。


マザコンで何が悪い。母ちゃんのこと好きだもん。

優しくて、笑顔を絶やさない母ちゃん。

一回も叩かれたこともない。


俺は下を向きながらひたすら泣きまくっていた。

?「…どうした?!」

誰かに話しかけられて顔をあげた、

雅「…櫻井…くん…」

やべっ泣いていることがばれた。

翔「…げっ濡れてるじゃん。

着替えは?ある??」

俺は首を横に振った。

翔「…どうしよ。

俺も持ってないから…」

櫻井くんは俺のために対処方法を考えてた時

?「…翔?どうしたの?」

翔「あっ!ちょうどいいや。

潤、今日体育あっただろ?」

潤「うん。それがどうした?」

翔「相葉くんが水かけられたみたいで

制服ビショビショなの。着替えもないみたいで」

櫻井くんは俺のことを全部話した、

そこにいた、松本くんは目をまん丸にして

潤「え?相葉くん。大丈夫か?

着替えな、ちょっと待ってて!立てる?」

松本くんは俺に手を差し伸べてくれて

俺は素直に受け取り立ち上がった。

潤「待ってて!」

松本くんはすんごい速さで走って行った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ