嵐しょーせつ。
第99章 叶わぬ恋だと思ってた。
定時に上がった俺は
雅「ニノちゃん終わった?」
和「はい。」
相葉さんはパソコンを閉じ、
カバンを持ったかと思えば
俺の手を掴んで、駐車場に向かった。
雅「乗って…」
俺は黙って助席に座った。
相葉さんはそれを確認し、車を走らせた。
そして20分もしないうちに
あるマンションに着いた。
和「ここ…」
雅「ん?俺のマンション。」
ドアを開けてくれて、
俺は相葉さんに黙ってついていった。
雅「どうぞ」
俺は部屋に上がった。
部屋はきれいに整頓されていて、
ゴミ1つもない。
雅「ビールでいい?」
和「え。はい。」
相葉さんに座っていてって言われたから
ソファーに座った。
そして…
雅「…ごめん…」
突然相葉さんは謝ってきた。
雅「…にのちゃんのこと
そういう目で見たことないからわかんない」
あっ。きっと俺は振られたんだ。
でもそれでいいんだ…
叶わない恋は慣れているから。
雅「ニノちゃん?なんで泣いてんの?」
相葉さんは俺の頬に手を当てて涙を拭いた。
あっ俺泣いてたんだ。
雅「…最後まで聞いて?
だけど…気づいたの。俺、ニノちゃんのことが
…きだってことを。」
…え?今なんて?
雅「…好きなんだ。知らないうちに恋してた。
もうお前しか受け付けられない。ニノちゃん」
『好き』
その言葉を相葉さんが言ってることにビックリ。
和「…じゃあ…」
雅「ニノちゃん。俺と付き合ってください。」
俺は相葉さんの胸に飛び込んだ。
雅「わぁ!」
和「…お願いします…」
雅「ありがとう。和…」
そしてキスをした。
そのままベッドに連れてかれ、
身がベットに沈んだ。
俺は相葉さんに抱きつき、
和「…暖かい。」
雅「和も暖かいよ…眠くなってきた。」
和「…雅紀…」
雅「ん?」
和「不幸になってもいいの?」
雅「いいよ…和がそばにいてくれるだけでいい」
和「ありがとう…雅紀。」
俺らは抱きついたまま眠ってしまった。
朝起きると、
和「…ん…」
雅「…おはよ。」
愛しい彼がおでこにキスをしてくれた。
和「ま〜さ〜き」
雅「どうした?和」
和「幸せ…」
雅「俺も…大好きだよ…」
もう離れていかないで?
end