テキストサイズ

嵐しょーせつ。

第102章 4兄弟と異母弟の絆


翔「こらー!雅紀!和也!!」

「「ひぃっ!!」」

翔「課題は終わったのか?」

和「今からやりまーす!」

雅「怖いよぉ〜」

翔「お前たちのために言ってるんだからな?」

雅「はーい…」

智「課題できたらにぃ特製のクッキーやるから」

弟たちは…

「「やったー!」」

双子は手を繋ぎながら部屋へ向かい

静かに課題をやり始めた。

翔「…さてと。俺もやるかね。」

翔も弟たちの面倒みながら自分のこともやるから

大変そうだ。おいらなんて…

智「…お茶どうぞ。」

翔「サンキュー」

智「頑張れよ!雅紀たちのところにも行ってくる。」

おいらは双子の部屋へ向かい、

智「おぉ!頑張ってるなぁ」

雅「だって、にぃのクッキー食べたいもん!」

和「だから頑張れるよな!雅紀!」

智「この調子だともう少しだな笑

お茶置いておくから頑張れよ〜。」

ふふっ笑雅紀と和也は本当に仲良いな笑


俺は、弟たちの親代わり。

俺が7歳の頃、お父さんは俺らの前から姿を消した。

それから5年後…お母さんは新しい男を見つけ、
この家から出て行ってしまった。

それからはおばあちゃんが育ててくれて、
そのおばあちゃんも俺が17の時に亡くなったのだ。

まだ中学生、小学生だった弟を養うには

おいらが働かないといけなかった。

おいらは高校生だからよかったけど、

弟たちを施設に入れることも考えていたら、

翔「僕、にぃと離れたくない!」

雅「僕も!!」

和「翔にぃとにぃがいないと困るよぉ〜泣」

俺と離れたくないって言ってくれたから

俺はある決心をした。

『俺が弟たちを一生守り続ける』。

それから、俺は高校を卒業した後、就職して

弟たちの成長を見守り続けていた。

「山川さーん。電報でーす。」

電報?珍しいなぁ〜。

受け取って中を見た。

智「…え…」

…その内容は…

15年前にこの家から出て行った親父の朗報だった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ