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嵐しょーせつ。

第102章 4兄弟と異母弟の絆


親父は、15年前に再婚した相手と共に

衝突事故が起こって、その衝撃で亡くなったみたいだ


俺は、翔たちに伝えていない。

親父が何故出て行ったのか。


だけど、これをキッカケに言わないといけないんだな

智「…翔?課題を終わった?」

翔「うん、終わったよ。」

智「よっし、雅紀たちの様子を見てきて?」

翔「はーい。」


しばらくすると…

雅「んっもー!翔にぃ怖いよぉ〜」

翔「はいはい。怖くて結構。」

和「雅紀にしては頑張ったんだよ?」

雅「そーだよぉ〜?」

弟たちはガヤガヤしながら、下へ降りてきた。

智「よく頑張った。ほら、にぃ特製のクッキー」

俺はクッキーを目の前におくと、

雅「わぁーい!」

弟たちは嬉しそうに食べた。

智「…みんな、ちょっと聞いてくれる?」

翔「ん?何?」

智「…俺らの父さんのことなんだけど…」

雅「うん。」

智「…さっき、電報が来て、父さん亡くなった。」

和「…え?父さんって…あの時…」

智「それは嘘なんだ。父さんは15年前、

新しい女を作って出ていっちゃったんだ。

翔はまだ3歳。雅紀と和也は1歳だった。

だから俺だけはちゃんと教えてくれたんだ。」

雅「そうだったの。」

智「ごめんな?本当にごめん。

早く言わないといけなかったんだけど、言う

タイミングが分からなくて、言えなかった。」

翔「別ににぃのせいじゃないよ。ありがとう。」

そして、俺らは3日後、お葬式に参加した。

和「父さんこんな感じだったんだね。」

雅「俺も、知ってるはずなんだけど、

よく覚えてないからさ…いい感じの人じゃん」

翔「なんで、俺たちを見捨てたんだろ。」

確かに…おいらは顔もハッキリと覚えていて、

こんなにいいお父さんだったのに…

そんなこと考えていると…

?「…嫌だ!俺は施設に入りたくない!!

俺は何としてでも施設には入らない!!!!」

「駄目よ。潤。あなたはまだ中学生。」

潤「だけど、いや!!!!」

あの子って…

智「すみません。ちょっといいですか?」

俺はその子にこう言った。

智「風間進の子?」

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