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嵐しょーせつ。

第104章 パズル


和「おい!どう考えてもそこはないだろ!」

雅「え〜〜、ありゃ、本当だ笑」

潤「雅紀は相変わらずバカだな笑」

雅「バカって言う方がバカなんだよ?」

智「まぁどっちもどっちだ笑」

翔「争っても仕方がないよ?」

俺らは高校卒業後…

1つの大きなパズルを作っていた。

俺たちは18年間ずーっと一緒で、

小中高校まで一緒だった。


しかし、大学は離れてしまう。


だから決めたんだ。

『俺らが全員一人前になるまで会わない。』

『12年後の30歳になったら、ここへ集まる』

俺らはこの約束を胸にし、一歩前に踏み出すんだ。


俺たちがいる場所は、

中学生の頃、近所のおじさんがくれた家…

おじさんはとにかく優しい人で、

落ち込んだ時や親と喧嘩した時とかはいつも

おじさんが慰めてくれた。

おじさんはこの街から離れると聞いて、

俺たちにプレゼントしてくれたんだ。


翔「おっし。ここのピースは12年後な?」

雅「うん!それぞれ大切にしような?」

和「おう。」

智「みんななくすなよ。」

潤「お前が一番なくしそうだけど?」

智「えー!?そんなことないよぉ〜〜。

あっ!じゃああのお守りに入れようよ。」

俺たちが持ってるお守りは、

小学生の頃に俺の母ちゃんが作ってくれたんだ。

元々体が強くなかった、俺とか和に

作ってくれたんだけど、3人の分も作ってくれた。


だから、手から離さず、持っていた。

和「よし。じゃあ、みんなありがとう。」

翔「12年後会うの楽しみにしてる。」

雅「みんな、元気でね。」

智「体には気をつけて。」

潤「よっし。行くか。」

この家ともしばらくお別れ。


そして…

18年間ずーっと一緒に過ごしてきた幼馴染とも

しばらくお別れだ。

俺らは一歩前に足を踏み出すんだ。


振り返らないよ?


みんな、想いは一緒。心はひとつ。

12年後また会おうね?

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