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嵐しょーせつ。

第115章 時間を取り戻せ!


んっ…


もう朝か…



今日は…学校はないな。


俺は目を覚まし、ベットでぼーっとしていた。

トントンっ…

?「…雅紀?」

その声の持ち主は…

雅「…和也。」

実は、双子の兄弟。

弟の和也だ。

ガチャっ…

和「おはよう。ほれ、朝飯食うぞ。」

毎朝、和也は俺の部屋でご飯を食べる。


その理由は…

バンっ…!!

翔「おい!なんで、お前はいつもいつも。

こいつに近づくんじゃねーよ。

何回言ったらわかるんだ!!!」

ドアが勢いよく開いて、
そこににぃちゃんたちがいる。

俺は…

俺のせいで両親が死んじゃったんだ。


俺のせいで、にぃちゃんたちの人生が
狂い始めたんだ。


和「…別にいいでしょ!どうして、

何も分かってくれないんだ!!にぃちゃん。」

和也はにぃちゃんたちを追い出した。

和「気にしなくていいんだよ?

雅紀のせいじゃないんだから。誰だって

体調崩すことは当たり前なんだからな?」

雅「ごめん。」

俺らがまだ中学3年生の時。

和「母ちゃん!雅紀が!」

「あらまぁ。ひどい熱。あなた!!」

雅「はぁーはぁー。」

俺は夜中に高熱を出した。

「これは大変だ。今すぐ病院行くぞ!」

パパ、ママは俺を病院に連れて行った。

「智!翔!」

智「はい!」

「ちょっと雅紀を病院に連れて行く。

朝までには帰るから。弟たちを任せたぞ。」

翔「わかった!」

そして、土砂降りの雨の中、

車を走り始めた。

元々、俺は双子だからっていうのもあるかも
しれないけど…体が弱い。

すぐ体調を崩す。

「雅紀。もうすぐだからね?」

雅「…マ…マ。」

頭を優しく撫でてくれた。

これが俺の中で最後の両親の姿だった。

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