君のそばに
第3章 オレだけの...
...なんだこれ。
ベットに横になって寝ているフジを起こさないように、俺はフジが買ったお揃いのものの箱を手にとった。
中身なんて見たくない。
名前でも入ってたら、俺はきっとフジをまた殴ってしまう。
キヨ 「 ...こんなもの、必要ないだろ 」
そう言って俺は、箱ごとゴミ箱の中に入れた。
ーーーーその箱の中身が、俺とフジの名前が入った、ペアリングだとも知らずに。
俺はそっと寝ているフジの隣に座り、寝顔を眺めた。
......お前は俺の物。
俺は、フジにそっとキスをしてゴミ箱の中身をゴミ袋に入れてまとめた。
終わり