君のそばに
第8章 お餅焼きし者
コ-スケ「 ...だってさキヨ、よかったな 」
キヨ 「 へ? 」
コ-スケ「 フジはヒラじゃなくてお前のことが好きらしいぞ 」
フジ「 へ?ヒラ?ヒラはたんなる親友みたいなものだけど... 」
きょとん、とした顔で俺とこーすけを交互に見つめる。
あー、可愛い。
キヨ 「 いや、え!?フジ俺が好きなの!!? 」
フジ「 もう!だからそう言ってるじゃんか! 」
あ...、
ありえねー、こんなことあっていいのか!!?
コ-スケ「 ほんっとに、世話やかせやがってこのクソ野郎どもめ!ちらっちらっちらっちらっお互い見つめあって!うっとーしーんだよ!!! 」
キヨ 「 み、見てねーし!誰がこんなやつちらちら見なきゃいけねぇんだよ!! 」
フジ 「 そこまで言うことないだろ〜!酷いよ酷いよ! 」
キヨ 「 うるせー! 」
コ-スケ「 あー、もうはいはい、夫婦漫才はもういいからさ 」
キフ 「「 誰が夫婦なんだ!!! 」」
コ-スケ「 ...ぷっ、あはははは!!はいはい、もう息ピッタリなのはわかったからさ、飯くおうぜ? 」
こーすけはケラケラ、と笑って座った。
...くっ、ありがとうこーすけ!
なんか奢らねばな。
コ-スケ「 礼はいらねーから、帰りアイス2本な 」
キヨ 「 お前心読めんのかよ!? 」
コ-スケ「 ...ったく、さっき言っただろ?
お前のことならなんでもわかる」
...?なんか背中ガゾワゾワした。
どーゆうことだ?
なにはともあれ、結果オーラいってかんじ?
キヨ 「 フジ、まあ...お前が俺のこと好きっていうんなら付き合ってあげてもいーけど... 」
フジ「 ははっ、もう...、好きだから付き合って? 」
フジはあざとく微笑みかける。
くそっ、可愛い...。
ってか、これ夢じゃないんだよな?
なんか嘘みてー、たった1日で叶うとは...。
誰が裏で糸引いてたりして。
なんて、そんなことあるわけないか。
キヨ 「 フジ、今日記念日な? 」
フジ「 うん、絶対毎月祝おうね? 」
そんな、何気ない会話がいつもより嬉しく感じた。