君のそばに
第8章 お餅焼きし者
コ-スケ「 あー、もういいや!!フジはお前のこと好きなんだよ 」
キヨ 「 そんな出任せしんじねぇぞ!! 」
コ-スケ「 ...じゃあ、あそこでこっちを羨ましそうに見てるあいつはなんなんだよ 」
キヨ 「 あいつ...? 」
俺はこーすけの指さす方向を見る。
と、そこには。
キヨ 「 フジ...って、おまえ超ブサイクな顔してんなっ! 」
そこにはドアの隙間に顔を挟んで羨ましそうにこちらを見つめているフジがいた。
フジ「 ブサイクって酷いなぁ..、ってかこーすけ大事な人ってキヨことだったの...? 」
フジは俯いて口をへの字に曲げた。
コ-スケ「 あー、まあそうかな、んでなんでついてきたの?ヒラは? 」
フジ「 えー、ヒラは後輩ちゃんたちとどっか行っちゃったよ、こーゆうときに一人にしないでよ...てか、ずるいこーすけ 」
キヨ 「 ...?...?大事な人? 」
俺は目の前で繰り広げられる修羅場(?)的なものにキョロキョロすることしかできなかった。
ってか!急すぎだろまじて!!!
なにこの状況。
コ-スケ「 はー、ずるいとかそういうの無いだろ、実行に移すか移さないかだろ? 」
キヨ 「 こ、こーすけ...?ちょ、なに!? 」
こーすけがぎゅっ、と抱きついてきた。
こ、ここここれはなんなんだ!?
コ-スケ「 俺もキヨのこと大事だからさ〜、傷付いたままほっとけないだろ? 」
フジ「 ...!俺だってキヨのこと大事だよ!! 」
え、俺の事...大事?
フジ「 だ、だって...俺 」
俺?
大事な友達とかだったらどうしよう...。
俺の心臓がバクバクと悲鳴をあげる。
静まれ、静まれ...!
フジ「 キヨのことが、好きだから 」
...え?
フジ今なんて言った...?
フジ「 こーすけの大事...とはちょっとちがくて...その..、なんてゆうかわかんないけど、キヨといると胸がドキドキする方の好き 」
キヨ 「 い、意味わかんねぇ!!! 」
だって、フジはヒラが好きでヒラはフジ...。
じゃないのか?
俺のことが好き...。
俺と両想い。