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君のそばに

第11章 優しいオオカミ


昔、昔ある所に傍若無人で血の色が良く似合うキヨという若者がいました。


ある日、キヨはレトママにお見舞いを頼まれました。


心優しいキヨは、素直に依頼を受け取りました。




















レト 「 こんなかには、パンと葡萄酒と林檎が2コあるんやけど、ぜっったいに食べちゃダメだからね 」

キヨ 「 ふむふむ、パンと葡萄酒と林檎が...1コね... 」


レト 「 って、食べる気満々やな!ダメだからね!ホントちゃんとして! 」


キヨ 「 はいはい、わかってるよ、届けりゃいいんだろ?帰ってきたら美味いもん食わせろよ、牛タンとか 」


レト 「 贅沢な奴やな〜、分かってる分かってる、作っとくからはよ行けや 」


キヨ 「 はぁ〜、今日はサッカー見るつもりだったのに...しょうがないな、行ってきます 」


レト 「 いってらっしゃーい、あ、そうや、オオカミには気をつけるんやで 」


キヨ 「 大丈夫大丈夫、一休み一休み 」


レト 「 休憩せんと、はよ行けや 」









こうして、キヨは追い出され、お見舞いに行くのでした。




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