君のそばに
第13章 「今日も愛してる」
俺の部屋の中は酷く散らかっていた。
女物の香水や化粧品や服。
ゴミ箱には丸められたティッシュとコンドームが溢れていた。
あの時の雰囲気が蘇る。
俺は嫌悪感と恐怖で腰を抜かしてしまい、しゃがみこんでしまった。
いや...、抜かしてる場合じゃない逃げなければナニされるか分からない...!
足..足動け!!
男「 あの女さ、お前みたいに締りが良くないから全然使い物になんなかったわ 」
クソは俺の前にしゃがみこんで片手で俺の口元をぎゅっ、と掴む。
男「 なあ、前みたいに戻ろうぜ?あ、でも二人じゃなくて三人だけどな 」
クソはケラケラと笑いながら俺の顔に唾を吐きつけた。
汚い。
俺は出ない声の変わりに、じっと相手を睨んだ。
男「 あ?なんだその目、すげー腹立つ 」
クソは思いっきり俺の頬を殴りつけた。
男「 最近お前、他の男とつるんでるらしいけど、なんなの?マジいらつくわ 」
男は俺の胸倉を掴んで、そのままベットに投げつけられた。
嫌だ。
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。
気持ち悪い、こんなやつに触れられたくない。
フジ「 何すんだよ!離せ...ッ 」
男「 溜まってんだよ、一発ヤらせろ、久々にお前の締め付け味わいたいんだよ 」
フジ「 嫌だ!!離せよ、気持ち悪い 」
クソは無言のまま、俺の服を雑に脱がせていった。
流石にこれはまずい...。
俺の必死の抵抗は全く意味なく、どうするすべもなかった。