
センシティブ♥ボーイ
第24章 あいつのために
「あー…あのさ…その、だから…俺はな?別に…その、ゲイとか…そういうんじゃねーんだ、てか、いや、あいつも。俺も女が好きだった時もあるし」
「……」
「お前にも言おうと思ってた…まじで。言おうと思ってたし…誤魔化せるとも思ってなかったし。でも…なんつーか…俺はあいつのこと…好きになるのに何の違和感もなかった、けど。お前は聞いたらどう思うかなとかさ色々…」
「はあ〜〜〜〜〜〜〜あああ」
一人でぶつくさ喋ってたみたいで。横を見るとツルはいなかった。
大きなため息が、後ろの方から聞こえてくる。
振り向くと、ツルは座り込んで額に手を当てていた。
「よかっっっったあああ」
「……えぇ…?」
わけが分からなくて、横に一緒に座るとツルは安堵したように笑う。
「そんだけ?」
「え…?」
「なんだよ。
あーーーー、マジで嫌われたかと思ったじゃん」
そんだけ?かあ?これ。
結構重大じゃねえの?
