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センシティブ♥ボーイ

第24章 あいつのために

【鶴橋side】






◇◇◇





あー相変わらず真由美は可愛いなー



古典の時間、先生に当てられて古文を立って読む真由美を見つめながらいつものことのように思った。




大和撫子だ。
これぞ日本の美だ。


クレオパトラに勝るこの美貌…


真由美の可愛さは入学当時から変わらない。
むしろ進化している。


変に色気付いてないから、変な装飾品は付けてないし、これぞ素材で勝負をしている感じ。

あれは大学いったら相当な美人になるんだろーな…とか、何度妄想したことか。




真由美本人にこんなこと言ったら完全に引かれるに決まってるから言ったことはない。



きっとこんな気持ち、一生伝えることなんてないんだと思う。



あんな真由美より可愛いと思わせるサトゥーって…




一番の親友が男と付き合い始めたと聞いて、戸惑わなかったわけがない。

ただ、自分がマサに嫌われていなかったことに安堵した気持ちが少しばかり優っただけだ。



そーっと斜め前のサトゥーを見る。



確かに色は白いし…
他の野郎とは違って華奢だし…
メガネの奥の瞳は可愛かった、気がするし。


だからって……男だろ…?



マサは女子と付き合ったこともあるわけだし……

どうやって…そういう感じになったんだ…?



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