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センシティブ♥ボーイ

第24章 あいつのために









「あれ、ツル。もう戻んの?」

「おう、ちょっと…」



急いで昼飯を食べて、残る昼休み、屋上へと向かった。



マサは言おうとしないが、真由美の情報によると二人は屋上にいるらしい。

なんであいつばっかりマサたちの情報知ってんだ。



興味本位で昼飯を早く食べて走って屋上に向かっている自分に自分でも引くけど。


仕方ない。
二人でいるところを見たいんだから。

こういう好奇心旺盛なところが、自分の長所だと思っている。



屋上の扉を音が鳴らないようゆっくり開けて、そーっと屋上に足を踏み入れた。


どこにいんだ?


一見誰もいないように見える広場。



タンクの近くに行くと、少しだけ声が聞こえて、自然と自分の口角が上がるのがわかった。












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