
センシティブ♥ボーイ
第24章 あいつのために
『そんなにしたいなら、俺がやってやるから、な?』
『や、やだ…っいっしょ…一緒がいい…っ』
サトゥーが自分のベルトを外し始めた。
間違いない。
俺の推理はあたっている。
そこで、俺は自分の状況にやっと気づかされた。
まてよ…
俺、なんかここで聞き入ってるけど…
どうやって帰ればいいの?!
これ立ち上がったら音出るんじゃね?
しかもこのままいたら二人が教室戻るときに鉢合わせすんじゃね?
や、やべーな……
『お、おい佐藤…っどうしたんだよ、今日…っ』
『だ、だって…だって…っ』
サトゥーは泣いているのか、鼻をすすりながらだってという言葉を繰り返してる。
『すげえ、濡れてんな』
『だってぇ…うぅ…っ』
ご、ごめんマサ。
ここまで見るつもりなかったんだ。
ちょっといちゃいちゃしてるところを拝めればと思ってた。
いや、おっぱじめるお前も悪いんだからな?!
俺だって親友の情事なんて見たくねーよ!
マサと話す度に思い出しちゃうじゃねーか!
ていうかいつ勃ったんだよ。
『ふ……ぁ…あ…あっ』
ヌチヌチとした音が響いてサトゥーの声が聞こえる。
俺は上履きを脱いで、音を立てないように立ち上がった。
