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センシティブ♥ボーイ

第30章 そっち?どっち

【聖司side】






「本当にいいから!!久々に親子水入らずで過ごしたほうがいいよ!」




送るという俺に、佐藤はいいからっと頬を膨らませて頑なに拒否をした。


久々の親子水入らずって…

別にそんな1年も会ってないとかじゃないからいいんだけど……



佐藤がいなくなって、二人だけになると、沈黙が訪れた。

母さんは人前ではああやってテンション高く振舞うけど、いつもこんなっていうわけでもない。


俺らが付き合ってるって知って、佐藤が傷つかないように、心配しないように努めたんだろう。



「……驚いた?」

「……え?…ああ、そりゃもう!いきなり言うんだもん。受験とか付き合ってるーとか」



そうやって笑う母さんの顔を見ると、少し疲れているような顔をしていた。

そりゃあそうだ。
ずっと仕事で忙しかったのに、帰ってきてそうそう、結構大事な話を二個も放り込まれて。


母さんのことを考えたら、言うことも躊躇ったけど、佐藤のことは先延ばしにしたくなかった。


当然受験は早く言わないと本番来ちゃうし。












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