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センシティブ♥ボーイ

第31章 一人はダメ

【聖司side】





「つ、つけられてる?!」

「う…うん…」


夏休み目前というとき、佐藤の様子が少しおかしくなったので、問い詰めてみたら、誰かにつけられていると白状した。



「誰に?」

「わ、わからない…」

「いつ」

「学校の行き帰りとか……学校の中でもなんか感じるような……」

「じゃあこの学校の誰かってことか?」

「わ、わからないけど……」



ついにばれてしまったのか。
俺が必死に隠してきた、佐藤の可愛さが。



「心当たりは…?」

「ない…」



佐藤は相当不安だったようで、目に涙を溜めていた。



「行きは俺が迎えに行くようにする。帰りも予備校終わったら連絡しろよ。迎えに行くから」

「そ、それは…っ」

「ダメ。何かあってからじゃ遅いんだからな。絶対だぞ。連絡しろよ。」

「う、うん…ありがとう…」



何が目的でつけてるかは知らねーけど。
いい度胸じゃねぇか。
俺の佐藤に手を出そうなんて。
見つけたらただじゃおかねーからな。



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