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センシティブ♥ボーイ

第31章 一人はダメ

【崇史side】





◇◇◇





「――――あ…鈴木くん…?予備校…終わった…んだけど…その……いいかな…」



僕が誰かに付けられていると告白してから毎日、鈴木くんは僕のことを迎えに来てくれている。


朝も予備校に行くときも、帰るときもずーっと一緒。


僕はとっても嬉しいけど…申し訳ない気持ちでいっぱいだ。



最近の僕たちに、お母さんも本当に仲が良いのねって、驚いていた。



鈴木くんは中で待ってろって言ってたけど…
さすがに中でゆっくりくつろいでいるわけにはいかない。


外へ出て待つ。


外に出ると、涼しい教室とは違ってむわっと熱気が立ち込めていた。


湿度も酷いし、今日は最悪だ。



だけど僕はとってもウキウキしていた。
もう模試が近づいてきているけど。
そしてどんどん受験が近づいてきてるけど。


蒸し暑くって憂鬱だけど。



―――明日から夏休みだ。



今までは夏休みなんてそんなに楽しみでもなかったけど、今年の夏休みは違う。


だって…鈴木くんがいるんだもん。



夏休みはお泊りしたりしようねってこの間約束したんだ。

それで明日はお休み。


だから、今日は決めてるんだ。
鈴木くんに僕の家に泊まってってって言うって。




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