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センシティブ♥ボーイ

第31章 一人はダメ

【聖司side】







「オカエリオカエリオカエリ」


「カエル、ただいまっ」





佐藤の部屋に入ると、カエルが羽をバタつかせて嬉しそうに迎えてくれた。




「鈴木くんだよ~」

「スズキクンスキスキ…スズキクンスキ……アイタイスキ」

「い、いいからっ静かにしてっ」



恥ずかしそうに頬を赤らめる佐藤にこっちが恥ずかしくなる。



「いっつも部屋で言ってんの?」

「い、い、言ってないよっ」


言ってんな。これは。
顔が真っ赤だ。



「お前さー、そういうことは俺に直接言えよな」

「…だ、だって…」



佐藤の横に座って腰に手を回して引き寄せる。
真っ赤な耳にキスを落とすと、


「ん…」


甘い声を漏らした。






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