
センシティブ♥ボーイ
第31章 一人はダメ
僕に興奮するなんて…
どこで火をつけてしまったのか全く分からない。
あの人が僕のことをつけてたのかなあ…
誰かわからないのは、怖いけど
でも、でも…鈴木くんがいてくれるから、大丈夫…っ
そんなことよりも、今は鈴木くんの体温が伝わってきて、とっても幸せな気持ち。
甘い雰囲気になりつつある今。
今だ…っいま…っ
今日絶対に言おうって思ってたこと。
一生懸命心の中で練習した言葉を言った。
「あ、あのね!鈴木くん……っ」
「ん?」
「明日…休み…だから……よかったら…僕の家に…泊まらない…?」
鈴木くんの手をぎゅってしながら、ドキドキする心臓を抑えて、恐る恐る言葉を紡ぐ。
拒否されないってわかっていても、鈴木くんのことを誘うのはいまだにドキドキしてしまう。
鈴木くんが足を止めたので、僕も止めて見上げると、
「…おう。」
「………っ」
鈴木くんはきゅっと僕の手を握りなおして、とってもかっこいい顔でニッっと笑って見せてくれた。
視界いっぱいにかっこいい鈴木くんの顔。
きゅぅぅぅん
「あ……」
わ………っ
か、かっこいい……
ドキドキドキドキ
