センシティブ♥ボーイ
第36章 偏差値より人間力
「……なんでお前、勃ってんの」
「た、たたたたたってなんか…っ」
そう言って、佐藤は股間を身体で覆い被さって隠した。
…いや、隠してる時点で認めてるのと一緒だから。
さっき、腕を握ったから?
それにしても感じすぎだよな。
背中は特に弱いから触っただけで勃つことはあったけど…腕も?
「薬でも飲んだ?」
「くすりなんて…そわんなわけ…ないよ…っ」
耳を真っ赤にしてブルブルと顔を振る。
来たときから今日は可笑しかったよな。
薬じゃないってなると…?
「佐藤みせてみ?」
「な、にを…っ?」
「アソコ。」
「~~~~っ」
見せてって言っただけなのに、首筋まで赤くしてまたもや首を振った。
さすがにこの反応はおかしすぎる。
いつもはやだよって抵抗しながら渋々みせるんだけどな。
「よっ」
「ーーっだ、だめ…っだめすずきくんっっ」
俺は佐藤を抱えあげると、ベッドに仰向けになるように組敷いた。