センシティブ♥ボーイ
第36章 偏差値より人間力
「ま、まって…これと鈴木くんの気分とどう関係が…?」
スケスケの恥ずかしいパンツを包装から取り出してさわってみると、ツルツルで触り心地の良いものだった。
「これを着て鈴木くんの前にいけば、落ち込んでる気分も一気にあがるよ。」
「ほ、ほんとう?!」
僕の相談にのって、ちゃんと考えてくれた結果みたいだ。
だけど…いくらなんでもこれは恥ずかしすぎるし…
もし引かれたりしたらと考えると、あまり気は進まない。
「さ、参考にしようかな…」
「…」
せっかく圭ちゃんが考えてきてくれたのにはっきり断るのは申し訳ないので、そう伝えると、一瞬圭ちゃんは考え事をして口を開いた。
「それ着たら、鈴木くんにもっと好きになってもらえるよ。」
「…えっ…ほ、ほんとう?」
「うん、可愛いっていってもらえると思う。それで…たくさん触ってもらえるんじゃん?」
鈴木くんに好きになってもらえて…沢山触ってもらえて…可愛いっていってもらえる…
鈴木くんの格好いい顔が頭をよぎる。
恥ずかしいなんていってる場合じゃ…
「鈴木くんに好きになってもらいたいよね?」
「うん…」
「触ってほしいよね?可愛いっていってもらいたいよね?」
「うん…」
「じゃあ着て会いに行こうか。」
「うん…」