テキストサイズ

初カノはエロうさ

第1章 変態な初カノ出来ました

ゆっくり…

ゆっくりと…

彼女の瞼が開いていく。


「あ、起きた。大丈夫?」

彼女の顔を覗き込めば、

「ひっ…ひ、ぎゃぁああぁぁっっ‼︎⁉︎ 」

悲鳴を上げて飛び起きる彼女。

一々面白い反応するんだな。


「はい、携帯。”うさこのお宝フォルダ” なんて気になる名前が付いてたから、つい見ちゃった♡ ごめんね?」

彼女の携帯を返しながら、ニッコリと笑えば、

「え⁉︎ うぎゃっ‼︎ 見た⁉︎ 見たの⁉︎ 」

彼女は驚きのあまり目を見開く。

(目玉が落ちてきそう)

ものすごい形相に吹き出す。


「ふはっ…うさこって面白いね」

不覚にも、爆笑してしまった俺。

笑い転げる俺を、彼女…うさこは怪訝な顔で見つめていた。


「あ、の……怒って…ないの…?」

「んー?ああ、”つーくんのイキ顔コレクション” ?」

「……っ‼︎ 」

一瞬息を飲んだうさこが、恐る恐る頷く。


「 ”つーくん” て呼ばれ方、初めて」

笑いをこらえながら話しせば、少しずつうさこの顔も上がってくる。


「男の俺に、そういう需要があるなんて知らなかったなぁ。結構近くから撮ってたでしょ?全然気付かなかった。うさこ、スパイになれるね」

俺の言葉に、うさこがようやく笑顔になる。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ