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初カノはエロうさ

第2章 見たい!見せたい!欲張りな彼女

この前見た奴とはまた別の男だ。

「相変わらずだな。今何人掛け持ち?」

呆れて聞いたのに、

「んー?あの人が3人目」

深雪は平然と答える。

そして、俺の後ろを見て、

「あれ?1人?」

と聞いてきた。


「あー…うさこは帰した」

「えー!会いたかったのに。翼の初カノちゃん♡」

「……デカイ声出すなよ」

母親に知られたら面倒だ。

まぁ今は母親にも彼氏がいるから大丈夫そうだけど、

でもあの ”セイ” って彼氏を最近見かけていない。

ゾク…2人が別れていたらなんて考えて、背筋が冷たくなるのを感じた。


「クソババアはいないよ?さっきケバい服着て出掛けてった」

出掛けた?

仕事か?

”セイ” のところであって欲しいと願う自分がいる。


「……クソババアとか言うなよ」

「クソババアじゃん!ね、翼の部屋 行っていい?」

あー…深雪とスルの久々かも。

「いいよ」と答えた後で、

”うさこが見てない所では誰も抱かない”

さっきの自分の言葉を思い出す。


「やっぱ無理。うさこの前でしかしないって約束した」

なんて、何で断ってんだろうな。

家でのことなんて、うさこに言わなきゃわからないことなのに。

「はぁ?何それ!翼の言葉とは思えない!そんなに特別な子なの?」

案の定、深雪は面白そうに茶化す。


「特別…ていうか……特殊?」

「特殊?」

うん。特殊だな。

「ちっさくて、護ってやりたくなる……けど、パワフルで時々対応に困るっていうか……」

下手くそな俺の説明に、

「ノロケ?」

深雪の眉間にシワが寄せられた。


「彼女の中と深雪の中、どっちが気持ちい?」

「うさこの中…は、まだ知らない」

「はぁ?純情ぶるなよ、プレイボーイ!」

ホントに口が悪いな、深雪は。


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