I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*
第12章 笑顔が消えた日
拓ちゃんは身体を起こして続けた。
「亜子が出来ることって何だよ?
俺が向こうに帰るなって言ったら
帰らないで傍に居てくれるのか?
ペンション、一緒に手伝ってって言ったら
一緒にやってくれんのか?」
……っ!!
「出来もしない癖に
簡単に言ってんじゃねーよっ!」
……拓ちゃん…
「出てってくれ……」
「拓ちゃんごめん…私、」
「いいから帰れっ!」
拓ちゃんは私を無理矢理立たせて
部屋から押し出した…。
“バタン”と閉ざされたドアの向こうで
鼻をすすっている音が聞こえた。
私は……
もう、拓ちゃんの力にはなれないの?
私の前で、泣いてくれないの?
一人で……
泣かないでよ…。
何のための、幼なじみなんだろう…。
こんな時に
何も出来ないなんて…。
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