
理性と本能
第1章 初めて
5月のとある日、まゆはいつもの
ように電車に乗っていた
この電車はある駅から、急に混みだす
角に立つのが好きなまゆは、いつも通り電車の角で壁を向いて立ち音楽を聴いていた
満員電車やだな~・・・
なんて思いながらも人でぎゅうぎゅうなので倒れる心配もなくうとうとし始めていた
まゆが下りる4つ前の駅で、おじさんが乗ってきた
普段ならどんな人が乗ってきたかなんかわざわざ見ないけど、まゆのすぐ横の手すりをもってまゆにぴったりくっついてきたからつい振り向いてしまった
でも、満員だから仕方ないし・・・
知らないおじさんとくっつくのは抵抗があるけど、ある程度は仕方ないと我慢して気にしないように音楽に集中するようにした
少しすると脚の間に違和感を感じた
えっ・・・何??
そう思ったけど、たまたまはいちゃっただけかもしれないし・・・と思って無視していると脚はどんどん奥まで入ってくる
さすがにびっくりして、つま先立ちになって避けようとする
でも、脚はついてきて・・・
