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芸人さん小説集

第8章 転ぶかな?〜アルファルファのデート〜


飯塚: 目の前にいるのが、豊本じゃなくて角ちゃんだ、ってことに少しガッカリしてんの。おかしいよな。

豊本: …。

飯塚: 豊本に、会いたくなったんだ。

豊本: そっか。

飯塚: だから、今、目の前に豊本がいて俺すっごい幸せなんだ!すごい、嬉しいんだ…。

豊本: …。

飯塚: 俺はっ、角ちゃんの、恋人なのに…。

豊本: ごめん。

飯塚: え…?

豊本: 俺が、飯塚さんを好きだなんて言ったから…。飯塚さんを苦しめてる。

飯塚: …ううん。関係ない。

豊本: え?

飯塚: 豊本が、好きだって言ってなくても、俺は角ちゃんとのデート中に豊本のことを考えてたよ。

豊本: え、でも…。

飯塚: だって、20年も一緒にいるんだよ?ずっと、一緒にいたんだよ?俺の隣にいるのは、豊本じゃなきゃおかしいんだよ。

豊本: っ飯塚さん…。

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