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箱……肆

第2章 沈む箱


惨めだった――――――…


忘れられ…他人を見る目で…


俺を見る妻…





しかも…


30代の若いときに戻る日もある……









そんな日は…


60過ぎたおばあちゃんが……



おしゃれをしようと…タンスをひっくり返す―――…



俺は…様子を見守るしかなかった…





若い時の妻を……思い出そうと…




笑顔を作る――――――…



が―――――――――…





妻の中で俺は…



知らないおじいちゃん……






むなしくて仕方がない…





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