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経済財政愚問放談 その1

第6章 此処迄のまとめ

さて、「年功序列」「終身雇用」「談合」「価格カルテル」について、私見を論じて来ました

各章において、それぞれの制度が潰れた原因を幾つかあげて、しかもそれぞれ違う原因を論じて居た為、混乱なされた読者もいらっしゃったと思います

しかし、原因が複雑多岐に渡る為、あの様な形になった事を深く御詫びします

アメリカの謀略、マスコミの煽動、グローバリズム、コスト優先体質の企業経営、日本の国益を無視した企業の無国籍化・・・

これ等全てが複雑多岐に絡み合い、日本独自の雇用形態や経営ノウハウが消えてしまいました

個人的には余り好きでは有りませんが、政治家の小澤一郎氏が以前に、「年功序列や終身雇用の何が問題何だ?あれを復活させるべきだ」と一字一句こう仰った訳では有りませんが、この辺良くわかってらっしゃると思いました

私見として、「年功序列」「終身雇用」「談合」「価格カルテル」が戦後日本の凄まじい経済発展や日本国民の生活向上・安定を保証し、内需主導型の経済構造を作り上げた原動力だと考えております

※注(日本は内需が6割を越える内需主導型で輸出主導型経済構造では有りません)

現在、TPP等のグローバリズムが叫ばれ、輸出や海外進出が世界標準だ!!とばかりに日本はなっておりますが、非正規雇用を減らし、雇用を安定化させ、内需を拡大し、政府が適切に支出や公共投資をして需要を創出し、実態経済を活性化させない限り、デフレはマダマダ続くでしょう

雇用や収入が安定しない状況で、消費を増やす人は過剰債務者になるだけです

そんな事を一般国民が野放図にする訳は有りません

企業も売れなければ設備投資を控えます

何も日本に限らず、内需拡大する事が、景気回復には必要な措置だと個人的には考えております

輸出主導ですと、輸出先が景気後退した時に、一緒に景気後退するしかなくなります

中国や韓国が今、為替やその他要因で景気後退局面に有ります

最早中国に市場など有りません

人口が日本より少ない韓国は言わずもがなです

内需拡大こそ日本を救う鍵で、今回論じた各種日本独自の制度を見直す転機に成ればと思う次第であります

此処迄の後拝読有り難う御座いました





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