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経済財政愚問放談 その1

第8章 国民全員が「勝ち組」には成れません

世の中には様々な職業が有ります・・・

建築業やごみ収集の様な現場仕事も有れば、会計や事務の様なデスクワークも有り、其々の人々が、やりたい仕事やその仕事に対する向き・不向きがあります

人間に個性が有る以上、当たり前な事です

例えば、アイドル歌手に成りたい少女が居たとしましょう

まず、芸能事務所のオーディションを受け、容姿の良し悪しが判断され、歌の才能を審査され、芸能界に適応出来るか判断されます

此処で大部分の人は脱落して自分のやりたい職業には就けません

所謂「負け組」です

では、オーディションを合格して、運良くデビュー出来たとしましょう

そこからは、一般職では想像もつかない激しい競争に晒され、デビュー出来たとしても、生き残れるのはほんの一握りの少女で、更に長年芸能界で生きて行くには、更に一握りの人しか生き残れません

此処で更に「負け組」が誕生します

残酷な言い種かも知れませんが、本当に芸能人として適正が有った少女は、この長年生き残った少女のみと言う事も出来る訳です

所謂「勝ち組」です

要するに、資本主義社会に限らず、本当の意味での「勝ち組」に成れる人はほんの一握りしか存在しない訳です

では、残りの「負け組」の大勢の人々はどうするのか?

また、別の職種や起業する等して 、新たな競争に参加する事になります

一見ブルーカラー系の肉体労働者には、勝ち組・負け組は存在しない様に感じますが、他の競争の激しい職種に比べれば少ないだけで、土木建築業なら、現場主任や現場監督と一般技術者から昇進する方々がおりますから、競争は有りますし、勝ち組・負け組は存在します

個人経営の職人さんですら、他の同じ職人との腕比べが有りますから、勝ち組・負け組はやはり有ります

つまり、私はこれに成りたい‼と志しても、誰でも成れる訳では有りませんし、普通に就職しても、格差問題から逃げられる人間は何人もおりません

ましてや、皆が皆、投資家や企業経営者に成りたい訳でも、漫画家や芸能人に成りたい訳でも有りません

人によっては、稼ぎはソコソコで良いから趣味に生きたいとか、人と競争してまで出世したくない人もいらっしゃる訳です

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