
You are my hero♡
第2章 * 狂い始めた歯車
「はやくわたし達にも祐くんのこと紹介してね!」
「もちろん!でも最近は部活で忙しいからさぁ…」
この子らは、祐が狙いかぁ…
なんて考えていたら私のケータイがなった。
RRRRRRR…
「もしもしー、あ、祐?」
私の電話の相手がイケメン彼氏だと気づいた女達は、ニヤニヤとこちらを見ていた。
「今日?練習は?…うん、わかったー。じゃあねぇ」
「噂をすればってやつだねぇ…祐くん、なんて?」
「今日、話したいことあるから放課後高校の前に行くからって。」
きゃあぁやっと会えるねー!なんて下心見え見えで騒いでいる彼女達よりも、話があるってことに対して、なんとなく胸騒ぎがした。
