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ひざカックン

第1章 カフェの2階は窓際で


そんな図書室での思い出に浸っているのを見抜いて、彼女は僕の顔を覗き込む。

僕は彼女から視線を外して、窓の外を見る。

曇り空は重たくて、灰色だ。

窓ガラスは床まであって、歩道を行く人達がよく見える。

雨を気にしてか、時折、空を見上げる人もいる。

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