
山岸君と照井君
第1章 はじめまして―――…。
「お〜!杉浦!流石トップの教え方は、解りやすいぞ〜!今回、俺の順位期待できちゃうかも〜」
ちょいテンション高めに、杉浦に報告したが…
相変わらず外を見ながら…
「あ〜〜〜…よかったな…」
って…微笑む…
本当に――――…
早く帰りたいって感じだな…
「でも、ここをこうしたら…更に――――――…」
おお!!杉浦が捕捉し始めた!?
で――――…“やべー…”って顔した…
あ〜ぁ…杉浦〜…やっちまったな…
「おぉ…なるほど…ひと手順早くなった!!
杉浦君は、この勉強法をだれから?!」
はい!勉強馬鹿が食いつきましたよ!!
うわ〜…メガネの奥の目が…キラキラしてますよ〜!!
山岸…楽しそうだなぁ〜…
杉浦は、グイグイ食い入る山岸を交わすように…話をそらす体制に入った!!
「あ〜!杉浦って、四歳年上の兄貴がいるんだよ!
その、兄貴の勉強法?って訳?」
ふっ!逃がすか!!
このテスト期間!
散々、女子避けにされてきたんだ!!
山岸だって、楽しそうだし!
このまま!俺の学力アップに協力してもらうからな!!
