
山岸君と照井君
第1章 はじめまして―――…。
「さて、この前の小テストはど〜だったのかね?照井君!
ちなみに、僕は満点だ!!」
く〜…山岸…自慢かよ…
「あ〜…小テスト…今日帰ってきたけど…見る?」
山岸は、上から目線で…見せたまえ!って言うから…
腹立たしいを通り越して…笑けてきた――――――…
「―――…ほほん…86…と…まぁまぁだな」
山岸は、俺のテストを見て…ん〜っと顎に指で摘まみ…ふむふむと…考え込む…
その間に…杉浦を見ると…
外を見ている……
うゎ…やる気ね〜なコイツ…
「照井君!君は見た目はヤンキーなのに、素質はあるようだ!
ここと、ここは、ケアレスミスだ!次は、間違えないだろう!!
問題はここだ!!公式がマルッと抜けているから解けないのだよ!!」
山岸は、俺の間違いを的確に解説し…公式の適応、応用を説明し始めた――――…
時折…回りくどい言い回しがあったが…
理解できたし…意外に教え方は上手だった――――…
「へ〜!あっ、なるほど!」
てな、具合で…
間違えていた問題はスラスラ解けるようになった…
