
山岸君と照井君
第6章 友達――――…。
慌てて書店に戻ろうとUターンしたら―――――…
「て〜る〜い―――――!!」
目の前には!怒りを露にした山岸が仁王立ちしていた!!
しかも…手には書店の袋を掴み――――――…
「何なんですか!!
さっきの!!大声爆走劇は!!書店は静かに!!書店は走ってはいけなません!!支払いまえの書籍は丁寧に扱いましょう!!これ、社会のルールでしょうが!!それを!!投げ捨てるとは!!!君はバカか!!」
はぁ!?バカって!!また言いやがったな!!
「おっ!俺は――――!お前のために!!」
「なんで!なんで!僕を、置いて走っていなくなるんだ!!
しかも!!痴漢!って大声で!!一気に不安になったじゃないか!!
照井君が、右側にいたから!!落ち着いていたのに!!勝手に―――――!!勝手に一人にするとは!!君は、君は―――――――!大バカか〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
「――――――…ふぇ?」
