
山岸君と照井君
第10章 意識して―――……。
着信画面には――――…
“山岸”の文字―――…
///はぅ!!
決意を新たにした矢先の着信に一瞬固まり…
ドキドキしてしまった!!
緊張しながら……着信に出る…
「―――もしもし…」
おぃ!!沈黙長いぞ!!
『あっ、照井君か?』
心のツッコミが聞こえたのか…
山岸の声が受話器から聞こえる…
「あぁ―――…ど〜した?」
『ちゃんと帰ったのか?と、思い連絡したまでだが?』
山岸は、緊張している俺なんかとは違い…淡々と話している感じがした―――…
なんか…ちょっと…悔しい…
「ガキじゃね〜んだ!帰れるだろ普通!!」
『ん?何をイライラしてるんだ?
それと…今日は、自宅まで送ってもらって……すまなかった
あと…昼御飯も――――…
あと…クレープも――――…
あと…書店での事とか―――――…
沢山…沢山……沢山…すまなかった…』
「///お……おぅ…」
何か……スマホを当てていた耳が……
むず痒く…
照れ臭くなってきた―――…
