
山岸君と照井君
第1章 はじめまして―――…。
「ぷはぁ〜!杉浦君のお兄様は、優しそうな!トゲのない人ですね〜」
山岸は、ニコニコしながらうっとりと…している…
杉浦の部屋に入り…床に座りながら…
奥底に…意味のわからないイライラを感じながらも…
今の、杉浦と山岸のやり取りを楽しもうと決めた―――…
俺は、知っていたが…
杉浦の兄貴は、普通の学力だ…
その事実を知った山岸は…
あり得ない失礼な事を連発する!!
キラキラうっとり視線が!あり得ない!普通かよ!ってガッカリ目線!!
杉浦の学力が“遺伝”ではなく!“天然”なのか!?と、まくし立てる始末…
杉浦は、お前に言われたくね〜よ!って顔をして聞いていた!!
ま…山岸に限らず…
杉浦兄弟は…それに近いことを言われ続けているってのも…
俺は、知っている――――…
耳タコなんだよな…杉浦は…
しかし…ここまでハッキリ言うヤツも…珍しい…
つ〜か…失礼だ…
