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山岸君と照井君

第12章 別世界―――……。

【山岸side】



照井君のお母様の弁当は…


予想通り!おいしかった!!



こんなにワクワクしたお昼はなかった!!



いつも…食堂で広げられる照井君の弁当――――…



気になって…気になって…


梅さんに今度頼もうかな?って思ってたくらい…



でも、昼から夕方までの梅さんには言い難くくて…



だから!!



今、食べれている幸せに!!



跳び跳ねたい気分だ!!




いやいや…跳ねないけど…




しかし…今日は――――…


皆…おかしい…




朝イチで…僕の好きなパンを持ってきた麟太郎さん…


いきなり早退した…杉浦君…




毎時間、クラスに来ていた照井君が何故か来なかったり!!







なんなんだ!!



今日は、何かあるのか?




僕は、最後に残しておいた、レンコンのきんぴらを口に運び…


ラスト食感のフィニッシュを飾った…






「ぷはぁー!口に会わなかったらど〜しようかと思ったけど!!照井君のお母様のお弁当!美味しかった!!」




僕は、絶賛のコメントを照井君に向けたが…




照井君は、テンション低めに…麟太郎さんが持ってきたパンを潰しながら食べていた…





「―――……照井君は、珍しいパンの食べ方をするんだなぁ…


潰すと…うまいのか?」






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