
山岸君と照井君
第12章 別世界―――……。
「いや…別に――――…」
照井君は、僕を見つ……
はぁ〜っとため息をついた!!
「え…まさか…お弁当…全部食べちゃダメだった!?」
「いや…それは別にいいんだけど…
お前さぁ……米屋に…頬とか触らせてんの?」
「はあ?触らせてる?
僕は、麟太郎さんに触らせてないぞ?」
また、ため息を大きくつく…照井君…
「頬っぺたの食べかすは…よく取ってくれるが…それ以外は…」
「それ…嫌だ!
米屋に……取らせたくない!」
はぁ?!何を言っているんだ?
「親切で取ってくれてるのを…嫌だって…変な照井君だなぁ…
照井君だって…してくれたのに?」
「///お…俺だけ…の、特別な…取り方にしたい……」
ん?どういう意味だ?
あ――――!そうか!
年上にさせる事ではないって事なのか!?
「あ〜…そうだな…
目上の人に…失礼にあたるか…
うむ…気を付けよう!!
同年代の照井君ならOKって事だな!!」
「――――…お前の…脳ミソど〜なってんだよ…
まっ…いいや…
俺が…取ってやるから…」
「うん!!承知した!」
僕は、少し……麟太郎さんに甘えていたからなぁ…
友達って…
いままでいなかったから…
麟太郎さんに負担をかけていたのだな!!
