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山岸君と照井君

第12章 別世界―――……。


すると…一台の外車が僕たちの横に…ハザードランプを着けて停まった――――…



「げ――――…米屋……サン…」




照井君は、運転席の人物を見るなり……驚いていた…


え?え?僕は、携帯と車を何度も見比べ……ぽか〜んと、していた…



「あ……ホントだ―――…麟太郎さん!!偶然ですね!」





麟太郎さんは、ニコニコしながら…運転席からドアを開け降りてきた




「ホント偶然!苑君を見かけたんだ〜!

さぁ、苑君!乗って、自宅まで送っていくよ?」



麟太郎さんは、僕の肩に手を置き―――…後部座席のドアを開けた!


しかし、照井君が俺の手首を掴みそれを阻止する!!


「あの〜…今日、山岸は俺の実家で晩飯を食う約束を―――…」




「晩御飯―――――…ふ〜ん…



苑君…本当かな?」






少しトーンが低くなった麟太郎さんが…僕の肩を掴む手を強め……引き寄せた!!




「苑君?ダメだよ…

他人様に迷惑をかけてはいけないって―――――…


お父様やお母様に言われているだろ?


しかも…一般家庭に…お邪魔するなんて―――――…

苑君は、知らない事ばかりだよ?


浮いてしまうよ?


付き合うなら――――――…



同じレベルの…ご家庭にしなさい――――…」



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