
山岸君と照井君
第13章 居心地―――……。
山岸を乗せた…
米屋の車――――…
「じゃあね、照井君」
米屋の声を残し―――――…
走り去る――――――…
「じゃぁねって――――…
山岸のカバン…俺が持ってんだけど―――――――…」
俺は、山岸のカバンをポンと叩き…
やれやれ――――…と、走り去った車の後を…ゆっくり追いかける…
山岸の家は知っている―――…
電車でも、バスでも…
タクシーでも行ける―――…
歩いてだって行ける―――…
まだ…繋がってる…
米屋は、俺と山岸を引き離したいだろうが…
カバンとか…
一度行った場所だったりとか…
納得してない俺の気持ちとか…
まだ……繋がっていて…
離れるなんて……
考えらんね〜よ…
山岸は…
ど〜思ってるか知らね〜けど…
