
山岸君と照井君
第16章 自覚―――……。
「はぁ〜…キスしてぇ〜…
なぁ〜?ダメ?」
僕の腰を抱き寄せ…
頭に顎をすり付けながら…照井君はまた…
道端で言ったことと同じ事を言い出した…
「また…宏樹は……
君はキス魔か?」
「―――…キス魔じゃね〜よ…
苑心だから―――…したいの」
照井君は、僕の顔を覗く…
少し照れてるのが…解る…
「―――…ちょっと…なら…いいよ」
「!!マジ?…では…」
照井君の唇が……軽く…
僕の唇に触れた―――…
「…それ…だけ……?」
「…自制の訓練……
防犯カメラもあるしな!」
「///な!!!」
僕は、驚き!照井君を突き飛ばした!!
防犯カメラがあるなんて!!
ばっちり!撮られたじゃないか!!
「いって〜〜〜〜〜!突き飛ばすなよ!!」
「撮影は禁止だ!!」
「どこの…アイドルだよ…」
「///うるさい」
そうこうしている間に…
照井君の自宅のある階にエレベーターは到着した…
