
山岸君と照井君
第16章 自覚―――……。
僕は、バタバタとエレベーターを降り…
辺りをキョロキョロしてしまう…
だって―――――…
マンションって……杉浦君のマンションしか知らないし……
大きい…マンションはそりゃぁ…見たことはあったけど…
僕には縁のない場所だと思ってたし…
ヤバイぞ…今…急に……
帰りたくなってきた……
「お〜い!苑心〜ここだぞ〜!」
が―――…
着いてしまったらしい…
覚悟を決めるか――――…
僕は、よし!!っと気合いを入れて照井家に向かう…
一応…
コンビニで…ご贈答用のお菓子は買ったし!!
手ぶらで来た、照井君よりは家に入りやすいぞ!!
「お菓子とか…別にいいのに…
つ〜か…コンビニの箱菓子って…高いし…
買ってるやつ…苑心しか見たことね〜よ…」
「コンビニって便利だよね!」
