
山岸君と照井君
第21章 血の繋がる他人―――…
「――――…おじいちゃん…ぼ、僕も―――…宏樹の…こと///だ…だから!!」
「苑心―――――…顔を上げなさい…
お前たちの…繋いだ手の感じで――――…察しはつく…
苑心も…照井君と同じ気持ちなんだろ?」
僕は、恐る恐る顔を上げた―――…
多分…顔―――――…
真っ赤だと思う…
「それに…返事待ちって―――…
苑心?ちゃんと答えてないのか?じいちゃんの前でイチャイチャしていたくせに?」
「///っ!イチャイチャしてないから!おじいちゃん?!」
お祖父様は、ハハハハと豪快に笑うと…
「ほら、お前たち!“よろしくお願いいたします”って!握手ぐらいしなさい!!」
「「はっはい!!」」
僕達は、手をだし――――…
お祖父様の前で握手した…
「///…よ…よろしく…」
「ぼ…僕も…よろしく…」
お祖父様は、ニコニコしている――――…
「あ……おじいちゃん…ゴメン…何か変な見舞いになっちゃって―――――…」
僕は、お祖父様の側に立ち……
謝った……
